Isolated Declarations

TL;DR

新しいオプション isolatedDeclaration が導入された。

目的は型定義ファイル .d.tsの生成を高速化すること。 TypeScriptのコンパイルではimportなど依存関係を辿って関数の戻り値を推論する。 これには多くの時間が費やされる。

isolatedDeclaration を指定すると型推論を高速化するための型アノテーションが強制される。

// ERROR: Function must have an explicit return type annotation with --isolatedDeclarations.
export function f1() {
  ...
}

// FIX: 
export function f1(): number {}

推論が容易な箇所では、型アノテーションは強制されない。

export function f2() {
  return 100;
}

isolatedDeclaration オプションは今後改善が加えられる予定。 v5.5ではクラスなど未適用の部分がある。